看護師がずっと同じ病院で働き続けるリスクとは!?そろそろ転職か?
- 一度は産休・育休を取ったもののずっと同じ病院で8年働いている
- 新卒看護師として入職して、同じ大学病院で10年以上ずっと勤務している
こうしたずっと同じ病院で長年働き続けているという方に時々転職のご相談を受けることがあります。
時には、新卒看護師として入職したころから10年以上というような方もごくまれにいらっしゃるのですが、本当に素晴らしい経歴とご経験です。
8年、10年、15年と同じところで働き続けるということは、看護師の世界では極めて稀ですしあまり見かけることはありません。
でも、いつの間にか同じ環境に居続けることに、不満を感じてしまうことがあるようです。
- 大学病院勤務の方であれば、残業・研修・レポート・研究と日々忙しく過ごしてきたのでもう少しゆとりを持って働きたい。
- 本当は他の病院では、同じような年齢の看護師が給料をもっともらっているのを聞いた・・・
といったようなことがあるようです。
経歴的にも経験としても本当に素晴らしいことで、転職時には当然評価をされるべきものです。
では、ずっと同じ病院で働き続けることのリスクってあるのでしょうか?
看護師が同じ病院でずっと働くことのリスク
もっと良い条件で働けるはずなのに気づけない
働いている病院によって新卒看護師として入職したときの給与水準はあらかじめ決まっています。
そのため、もともと給与水準が低い設定の病院であれば、昇給もあまり望めないことからなかなか給料が上がっていきません。
看護師の昇給率は、全国の病院を見ても、特に30代後半を迎えるころには、これまで以上に昇給率がいっそう緩やかになっていくというデータも出ています。
そのため、給与水準が低い病院で長く働き続けることによって、給料アップのチャンスを逃してしまうことになるのです。
看護師はある程度、転職を何度かしながら給料アップを実現させていくことができる仕事です。
今の給与が低いのかな・・・と感じたら、まずは、ほかの病院で同じ経験だったらどれだけもらえるのか?について調べてみるといいでしょう。
また、残業時間についても、同じ病院で働き続けていることで、今よりも残業を減らせる病院もあることにも気づけません。
こうした他の病院の良い条件について無知でいるということもリスクの一つです。
看護師としてのスキルの幅を狭めることがある
大学病院で働き続けている方であれば、点滴や採血を研修医が行っているというような病院もありますよね。
大学病院はあくまでも研究機関であるという位置づけなので、看護師ができることというのは民間の総合病院などに比べれば幅が狭いことがあります。
ずっと同じ一つの病院で働き続けて管理職を目指していくのであればいいのですが、そうではなく、看護師としてのスキルアップを求めていくのであれば、一度は他の病院のやり方も学んでみる価値はあるはずです。
転職後にギャップを感じやすい
長年の看護師としてのキャリアの中で、自分の病院でのやり方というものがあなたの中でルールとして出来上がっているはずです。
他の病院に行けば、当然、今までとは異なった考え方や仕事のやり方をしていることもあり、そのことでギャップを感じてしまいやすいです。
予めどんなギャップを感じやすいのかということを予め知っておいた上での転職が必要となってきます。
どうしても長く働いている分、以前の職場と比較してしまいやすいのですが、まずは「郷に入りては郷に従え」という言葉があるように新しい病院でのやり方を吸収するという新卒のような気持ちも必要かもしれませんね。
いずれにしても、ずっと同じ病院で務めている看護師の転職は、非常に他の病院からの人事評価は高くなります。
それだけ、根気があり継続できるだけの力があると経歴から見て取れることなので、大幅な給料アップを実現させることも転職先によっては可能ですよ。
転職後にギャップを感じないようにするためにも、転職サイトのコンサルタントからできるだけ情報をもらって慎重に転職先を決めることをおすすめします。
あなた自身がまた長く働き続けていきたいと思えるような転職先に出会えるといいですね。
そろそろ転職を考えている人へ・・・
転職サイトを使って転職すると、自分の希望していないところへ強引に入れられると聞いたことがあって利用したくないという人もいるかもしれませんね。
私も過去の転職で転職サイトから、強引な紹介を受けた経験もあります。
ただ、転職サイトの中にはこちらの意志を最後まで尊重してくれるところもあるので、選び方や使い方によってはメリットの方が大きいですよ。
私が過去に使って良かったところだけをまとめています。