新人看護師でうつ病になり立ち直った私のたった一つの方法
ある日、突然ベッドから起きることもできずに泥のように動けなくなってしまう…
職場には欠勤の連絡をするものの、身体が重くて思うように動かない…
心療内科で医師に言われたのは、
「うつ病ですね。」
新人の頃って、自分の体調の変化に気づきながらも、新人だから絶対に休んではいけないし、穴を空けて患者さんにも先輩にも迷惑をかけてはいけない！と無理をしてしまうことってあると思うんですよね。
私もそんな風に毎日、仕事に行きたくない…という気持ちや、食欲がほとんどなくなるほどの体調の悪さでも無理をして病棟に出ていました。
私自身、周りの同期よりも覚えが悪く、人一倍夜勤に入るのも遅かったことから無理をしていました。
人一倍努力しなければ、みんなに追いつけない。
そう思って頑張って頑張って。
でも、ある日突然、頭の中の糸がプチンと切れたように何もできなくなったんです。
うつ病になった後は、ただただ辛い日々が続きました。
将来のことを悲観したり、私は看護師が向いてないから看護師以外の何ができるのだろう？
考えてみるけど自分には何もできないし、看護師さえもできないし…
そんな風に頭の中は、ネガティブな事ばかりしか考えられなくて、出口のない迷路に迷い込んでしまったようでした。
それが一カ月は続き、突然ポロポロと涙があふれたり、職場のことを考えては、もう戻れない…と何度も何度も自分を責めました。
自分が休んでいる間に他の同期たちはどんどん成長していっていると考えるだけでも、自分が落ちこぼれの人間に感じて悲しかったのを覚えています。
そんな私がどうやってうつ病を克服したかというと、
それはもうとにかく休むこと！
これ以外にありませんでした。
とにかく、原因が職場にあるのであれば、職場は休職をして距離を取り休むことです。
そして、私はなるべく外部の情報を遮断して、自分に外からの刺激を与えないようにしていました。
テレビのニュースを付ければ、景気が悪いことなど将来が不安になるような情報や、殺人事件ばかりが取り上げられる。
そんなテレビも完全にシャットダウンして、なるべく刺激を与えないこと、これが一番肝心だと思っています。
また、朝起きれば、カーテンを開けてなるべく太陽を浴びるようにすることです。
最初のうちはできなくても、徐々に心は落ち着いていくはずですからなるべく規則正しい生活を送るように心がけてください。
できることなら、家族の援助も必要です。
実家に帰れるなら実家に帰って静養するなり、誰かが周りにいる状況を作ること、しばらくの間たっぷり甘えること。
辛いことを誰かに頼って打ち明けることが肝心です。
私も、社会人にもなって実家に戻って何をしているんだろうと責めることもありましたが、親のサポートもあり健康を取り戻すこともできました。
だからいま、うつ病や適応障害、体調不良で働けなくなって悩み苦しんでいる人がいるなら、とにかく今は誰かに甘えてゆっくり休んでくださいね。
今後のことは考えなくていい…、元気になればだんだんと自分から立ち直れてくるものです。
とにかく今は、頭と心と身体の休憩が必要なんですよ。
また、今、体調を壊して辛い毎日を送っているなら、とにかく無理をしすぎないことです。
看護師だから患者のために、病院のために、という気持ちも分かります。
他の同期から遅れを取りたくない気持ちもすごく分かります。
でも、もっと大切なことを忘れてはいけません。
看護師の代わりになる人はいても、あなた自身の代わりになる人はいないのですから、そのことをよく覚えておいていてくださいね。
いつからだって再スタートを切れるんですから。
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