第二新卒の看護師が「クリニック」へ転職するのは危険!?
看護学校を卒業して多くの人が入職をするのは、急性期の病院が中心ですよね。
でも、急性期病院を3年未満で辞めてしまう看護師も少なくはありません。
そんな入職して3年未満のまだ経験の浅い第二新卒の看護師の大人気の転職先の一つにクリニックがあります。
看護師なら誰しも一度は、クリニックって日勤だけだし気楽に働けそうだなぁ〜♪なんて考えたことはあるのではないでしょうか?
ちなみに私はクリニックって楽そうだな〜♪なんて考えたことがありますし、将来、もしも看護師として働く場合には病院に戻りたい気持ちがなければクリニックで働きたいと思っているほどです。
第二新卒の看護師ってクリニックに転職できるの?
あなたが第二新卒の看護師でも、卒後すぐなのか、1、2年でも経験があるのかによって大きく採用状況は変わってきます。
入職してまだ1年未満の看護師の場合には、クリニック側が受け入れ体制がないことから募集をかけていないことも多いです。
クリニック求人の募集さえ出ていれば、どこのクリニックでも受けられるということは決してないので、そこだけは注意して転職活動を進めていきましょう。
クリニックは経験者が求められやすい
多くのクリニックの場合、クリニックに入職後、すぐにでも自分で動いていけるような即戦力となる看護師を採用したがります。
看護師の人数自体もギリギリで回していることから、病院のようにプリセプターがついて付きっ切りで教えるということがなかなかできません。
そのため、臨床経験が3年以上と指定しているようなクリニックがほとんどです。
ただ、クリニックを運営している法人や院長などの考えによるところも大きいので、もちろん、第二新卒の看護師を人物次第で雇ってもらえるケースもあるのであきらめる必要はありませんよ。
貴重ではありますが、クリニックによっては、本当にアットホームな雰囲気があるところで、忙しい中でも医師や先輩看護師が丁寧に指導してくれるようなところもあります。
第二新卒の看護師としてクリニックへ転職するなら、できればこうした教育をしてもらえるようなところがある環境がいいですよね。
クリニックはママさんナースにも人気!
とはいっても、第二新卒の看護師としてクリニックへ転職するのであれば、事前の対策は必須になってきます。
クリニックは夜勤ができないママさんナースからも非常に人気のある転職先の一つです。
クリニックの採用枠がもともと少ない中で、空きが出ればこうしたママさんナースが一つの求人に殺到するようなこともよくあります。
その中から、書類選考をしたり、即戦力になるかどうかやクリニックになじみやすい人物なのかを、院長が面接で判断をして採用をしています。
第二新卒のような経験がまだ浅い看護師なら、この中で書類選考や面接を勝ち抜かなければなりません。
できれば、転職サイトのコンサルタントを付けて面接対策を事前にしっかりしてもらっておけば採用率アップにつなげることができますよ。
クリニックによっては第二新卒の看護師を積極的に採用する?
多くのクリニックがすぐに外来を回せるような即戦力となる看護師を採用しますが、逆にクリニックによっては第二新卒の看護師くらいの人がほしいというケースも時々あります。
経験のある看護師よりも若くて環境になじみやすい第二新卒の看護師の方がいいという院長もいるんですよね。
だから、こうした第二新卒を歓迎しているようなクリニックに応募をするのが、クリニックへの転職への近道かなと思います。
クリニックへの転職はタイミングが最も重要
第二新卒の看護師としてクリニックへの転職をしたいのであれば、転職のタイミングが最も大切です。
病院であれば、入職が数か月先の場合でも採用されることはよくありますが、クリニックの場合にはできるだけ早く来てほしいというところも多いんですよね。
既にクリニックで働いている看護師がいついつに辞めることが決まっているので、それまでに引き継ぎをしておきたいということで短期間で募集をかけることがほとんどです。
そのタイミングを逃さないということが何より大切になってくるので、できるだけ早くから情報には目を向けておくといいでしょう。
第二新卒の看護師としてクリニックへ転職するなら注意しておきたいこと
あなたはクリニックによっても何科のクリニックで働きたいのか?といった希望はありますか?
残業が少ないことを希望していたのに、実際に転職してみれば、患者さんも多くて忙しく毎日必死に外来を回さなければいけない!とか、残業が思った以上に多かったなんてギャップはよくあります。
整形外科でも患者さんの多いところは忙しくばたばたしますし、眼科などでも人気のあるクリニックでは患者さんが遠方からも集まるので残業も多いなんてこともあります。
クリニックの方針によって、患者さんを診療時間ぎりぎりまで受け付けているのかどうかなどによってもこのあたりは変わってきます。
クリニックに転職してから思っていのと違った・・・ということがないように、必ず事前にすり合わせをしておくようにしておきましょう。
また、クリニックでもう一つ注意しなければいけないことは、有給休暇が取れないクリニックやボーナスがなかったり退職金制度を設けていないクリニックもあるということです。
個人で開業されているようなクリニックでは、まだまだ経営が赤字・・・なんてこともあるので、その場合にはボーナスも寸志しかなかったり場合によっては全くでないというところもあります。
病院などでは、3年以上働いていれば退職金がもらえるところもありますが、クリニックではこうした制度もあまり整っていません。
有給休暇もスタッフがギリギリで取りたくても取れないクリニックも結構あったりします。
だからこそ、クリニックだから安易に楽だと思って転職しないことが身のためです。
こうしたことが受け入れられるのかどうかも大切ですし、転職したいと思っているクリニックがどういったクリニックなのか事前に徹底的に調べるようにしてくださいね。
転職サイトのコンサルタントのサポートを受けることで、クリニックの内部情報を事前にしっかりと教えてもらえます。
特に、クリニックの働きやすさは、院長やスタッフとの相性が肝心です。
転職してから思っていたのと違った・・・というギャップを未然に防ぐためにも、積極的に利用してみましょう。
看護師の転職サイトも数が溢れすぎていてどこを使えばいいのか分からない状態ですよね。
転職サイトの中には、自分の希望していないところを強引に勧めてくるような転職サイトもあるので十分気を付けて下さいね。
私が過去に実際に使って良かった転職サイトをまとめています。
まずは、
- 〇〇クリニックの第二新卒看護師の募集状況を教えてほしい!
- 〇〇クリニックでは、残業時間はどれくらい?ボーナスは出る?
- 定着率がいいクリニックはどこ?院長はどんな人なの?
といったあなたが気になっていることをコンサルタントから教えてもらいましょう。
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