第二新卒看護師が「介護老人保健施設」に転職するメリット・デメリットとは？
看護師の経験がまだ３年未満の第二新卒の看護師が、今から「介護老人保健施設」への転職はまだ早いかな？と疑問に思っている方もいるかもしれませんね。
確かに、看護師は少なくとも３年間は急性期の病院で学んだほうがいいと、看護学校でも言われ続けたりするものなのでその考え方が刷り込まれているということはあります。
では、介護老人保健施設での看護師の仕事内容と第二新卒の看護師として施設への転職をすることのメリット・デメリットについて押させておきましょう。
また、転職時に第二新卒の看護師が注意しなければいけないことなどまとめているのでチェックしてくださいね！
安易に転職をしてしまうことで早期離職にもつながるため、デメリットも理解した上での転職がおすすめですよ。
介護老人保健施設の看護師の仕事内容は？
老健施設での看護師は、要介護が１〜５の利用者の健康管理を行いながら在宅復帰ができるようにリハビリを行っていくことが目的です。
そのため、看護師は介護士や理学療法士、作業療法士といったほかの職種の人たちとチームワークを発揮しながら仕事をする必要性が出てきます。
また、看護師は利用者の生活を看護師の目で異常がないか観察しながら、バイタルや食事や入浴の介助、服薬管理や与薬などを行います。
万が一、利用者に急変などがあった場合には、日勤であれば看護師が医師に指示を仰いで病院に救急搬送をしたり、車などで連れて受診に付き添うなども行っています。
第二新卒の看護師として介護老人保健施設への転職をするメリットって？
- 急変自体も医療行為も少ないので比較的落ち着いた環境の中で、じっくりと利用者様と向き合って仕事ができます。
- 施設によりけりではありますが、残業も少なめな職場が多いのでプライベートとのバランスを取って働きやすい職場です。
- 施設の看護師は長く腰を据えて働く看護師が多い
- 利用者様の在宅復帰へのサポートを他の職種の人たちと連携して行うので、チームワークを学べやりがいにもつながりやすいです。
第二新卒の看護師として介護老人保健施設への転職をするデメリットって？
- 夜勤帯に医師が常駐していない為に、看護師が一人夜勤の場合には責任が大きく第二新卒の看護師にとっては負担になることがあります。夜勤対は医師に電話で指示を仰ぎますが、看護師が対処しなければいけないこともあるので夜勤が不安に感じてしまう方もいます。
- 看護師としての医療行為が少ないので、スキルアップは期待できません。第二新卒の看護師として施設で長く勤務することで、急性期の病院に将来戻ることがある場合には負担が大きくなってしまいやすいです。
上記のようなメリットとデメリットがあります。
第二新卒の看護師が介護老人保健施設へ転職するデメリットもありますが、転職先として選択する方も最近は増えてきていますよ。
具体的にどんな方が老健へ転職をしているかというと、
- 急性期病院でのスピードについていけないので、もっとゆっくりとした環境で働きたい
- ただ時間に追われてこなすだけの仕事をするのではなくて、高齢者にじっくり向き合いながら仕事をしたい
- 急性期病院では家庭との両立ができないので、プライベートを重視して働ける職場へ転職したい
- 急変の多い病院では突発的な残業も多く続けていけないから、残業の少ない老健で働きたい
- 高齢者が好きなのでゆっくり向き合えるところの方が自分の性格にあっている
- 急性期病院は働いてみて自分には性格的に向いてないと分かったから etc
こうした第二新卒の看護師が「介護老人保健施設」を転職先として選んでいます。
確かに夜勤帯は看護師が一人で大勢の利用者様をみなければならず不安もあるかもしれません。
でも、第二新卒の看護師を受け入れている施設で教育体制もあるところなら、しばらくは別の看護師と夜勤をしながら丁寧に教えてもらうこともできます。
どこへいっても急変はつきものですが、病院よりは少ないので第二新卒の看護師でも働きやすいですよ。
第二新卒の看護師として「介護老人保健施設」への転職で気を付けること
とはいっても、第二新卒看護師としていきなり老健施設に転職するのは不安も大きいでしょう。
いろんな老健施設がある中でも、第二新卒の看護師の受け入れ態勢ができているようなところを選んで転職するようにしてくださいね。
転職者を経験者として指導しないようなところもあるので注意しなければいけません。
介護老人保健施設が転職先の候補の一つとして興味があるという方は、転職サイトのコンサルタント相談を利用しておきましょう。
まずは、コンサルタントに第二新卒の看護師を受け入れいている働きやすい施設はどこか聞いてみたり、施設の内部情報について詳しく教えてもらいましょう。
まだ、転職自体に迷いがあってもコンサルタント相談はできますし、施設以外のほかの転職先の候補と一緒に併願で受けてみることも可能ですよ。
看護師の転職サイトもたくさんありますが、転職サイトの中には、希望もしていない病院を無理に勧めるような紹介会社もあるので転職サイト選びも大切です。
実際に私が過去に利用してみて良かった転職サイトだけを集めています。
関連ページ
- 他の急性期病院
- 第二新卒の看護師として別の「急性期病院」への転職を考えている人へ。注意しておくべきポイントを元看護師のコンサルタントがまとめています。
- 回復期リハビリテーション病院
- 第二新卒の看護師として、急性期以外も考えているなら「回復期リハビリテーション病院へ転職」もアリ！？私自身、看護師をしていたころに第二新卒の看護師として回復期へ転職した経験があります。なぜ回復期だったのか！？
- 慢性期の療養型病院
- 第二新卒の看護師が療養型病院へ転職すると、ギャップを感じてしまいやすい！？慢性期の療養型病院へ転職に成功するタイプとは？また、転職時の注意点を元看護師のコンサルタントがまとめてみました。
- 保育園
- 第二新卒の看護師として「保育園」へ転職するメリット・デメリットは？子供が好き！という気持ちだけでは難しい？安易に考えて保育園に転職すると、経験が浅い第二新卒の看護師にとっては大変かも！？
- 企業立病院
- 第二新卒の看護師として「企業立病院」への転職が人気です！給与が高く、有給休暇も取得率も高いことから看護師の定着率もいい！でも、一方で気を付けないといけないこともあるので注意が必要です。
- 健診センター
- 第二新卒の看護師に人気の転職先の1つに健診センターがありますが、メリットだけではなくデメリットになる部分も理解した上での転職が必要です。第二新卒OKの健診センターを見つけるには？
- クリニック
- 第二新卒の看護師としてクリニックへ安易に転職してしまうと、ギャップを感じてすぐに辞めてしまうこともあるので危険です！第二新卒の看護師がクリニックを選ぶ前に知っておくべきことを元看護師のコンサルタントがまとめています。
- 精神科
- 第二新卒看護師として精神科への転職を考えているのですね。でも、安易に精神科への転職をしてしまうことで、危険もあるのをご存じでしょうか？
- 美容外科
- 第二新卒の看護師として「美容外科クリニック」へ転職するメリット・デメリットは何があるの？離職率が高いといわれる美容外科クリニックへ、第二新卒の看護師が転職するのは危険！？
- 美容皮膚科
- 第二新卒の看護師として、美容皮膚科クリニックへ転職するメリット・デメリットは？離職率が高いといわれる美容クリニックの世界。しっかりとデメリットも押さえて転職する必要がありますよ！
- 大学病院
- 第二新卒の看護師として、大学病院への転職を考えている人もいるのでは？ただ、大学病院によっては、離職率が異常に高い病院もあるので注意が必要です。メリット・デメリットについてチェック！
- 企業内医務室
- 第二新卒の看護師として「企業内医務室」「企業内健康管理室」で転職したいなら見ておこう！企業内医務室の看護師の実態は？第二新卒の看護師でも転職できる？メリット・デメリットについて。
- オペ室
- 第二新卒の看護師としてオペ室への転職ってまだ早すぎる？経験がまだ浅い看護師がオペ室への転職する場合に注意すべきことがあります！安易に転職をするとギャップを感じて辞めてしまうかも！？
- 訪問看護ステーション
- 第二新卒の看護師が訪問看護ステーションへ転職するメリット・デメリットには何があるの？経験が浅い場合には、訪問看護師として働く場合に苦労することもあるので注意が必要です！
- 第二新卒看護師としてパート（非常勤）で働く！【※注意点はある？】
- 第二新卒の看護師としてパート（非常勤）勤務をするメリット・デメリットは？元看護師のコンサルタントが教える第二新卒看護師がパートで働くにあたって注意しておきたいこと！
- 第二新卒の看護師が転職サイトを利用する意味あるの？
- 転職サイトは経験豊富な即戦力の看護師だけが利用するべきもの！と思っていませんか？確かに、病院は紹介会社に紹介料を払って、看護師を雇います。でも、第二新卒の看護師でも利用することによって・・・
- 第二新卒の看護師を受け入れている病院を探す前に知っておくべきこと
- これから第二新卒の看護師を受け入れいてる病院を探すなら、その前に必ず押さえておくべきことがあります。第二新卒を募集している病院を探すには？転職後に後悔しない為の心得について。
