新人看護師と患者の死【※自責の念・向き合い方】
患者さんの死に直面したのですね?
あなたが受け持っている患者さんの死を目の当たりにした新人看護師の中には、
- 「自分が確認を怠ったせいで患者さんを死なせてしまったのではないか。」
- 「もう少し早く気づいていれば、患者さんは助かったかもしれない。」
- 「異変に気付きながらも、自己判断で問題ないと判断してしまった。」
- 「急変時にも何も対応ができずに、先輩看護師にまかせっきりで何もできなかった。」
- 「パニックになってその場で立ち尽くすだけしかできなかった。」 etc
新人看護師が初めて患者の死に直面した時、このように考えたり行動をしたことで自分のことを責めてしまうことがあります。
新人看護師ではなくとも、看護師が患者の急変時や死に向き合った時、「何か自分には落ち度はなかったか」「自分の落ち度のせいで死なせてしまったのではないか。」と考えてしまうことはよくあります。
もちろん、何かしらの自分の落ち度があったと思うのであれば、必ず振り返ってどう改善すればいいのか、どう行動に移せばよかったのかを考える必要がありますし、新人看護師であれば、先輩看護師に報告・連絡・相談ができていたのかということもしっかり見直さなければいけません。
でも、新人看護師の場合、なかなかそう簡単に受け入れて自分の落ち度と向き合うことは難しいということもあるでしょう。
真面目な新人看護師ほど、ショックのあまりに自分を責めて看護師は向いてないんじゃないか・・・、中には自分が殺してしまったのではないか…と思い詰めてしまう人もいるほどです。
でも、看護師である以上、患者の死とは切り離すことはできません。
今後も看護師を続けていくうえで、何百、何千と人の死を目にすることにになります。
看護師は自分が上手く対応できていなかったことから学んで、成長していくしか方法しかないのです。
もちろん、こうした患者の死のショックを新人看護師が受けれてすぐには立ち直ることは難しいこともよくわかります。
私自身、夜勤中に患者の急変にすぐに気づけなかった自分を責めて落ち込んだことがありました。
ただパニックになって頭が真っ白になり、先輩看護師を呼ぶことだけしかできずに、呆然と立ち尽くしていたということもあります。
もしあなたが患者の死で、自分を責めるようなことがあったなら、あまりに自責の念にとらわれすぎずに今はそっと休んでいいかもしれません。
気持ちが落ち着いてきた時点で、ゆっくり振り返ってどう行動すべきだったのか、どう判断していればよかったのかということを振り返ってみてください。
患者さんのアセスメントを行うように、自分のアセスメントをして問題点を洗い出してみてください。
そして、急変があれば、パニックを起こさずに冷静になるのにも場数を踏んでいくことでしか方法はありません。
あまりに辛い気持ちがあるなら、先輩看護師に話してみてもいいでしょう。
先輩看護師もみんな経験していたり、乗り越えてきていることですから、あなたの気持ちを汲み取ってくれるはずです。
そうやって看護師は一つずつ成長していくのですよ。
決して悩んでいるのはあなた一人ではありません。
ここを乗り越えれば、あなた自身はきっと成長しています。
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