看護師向いてない!さん相談所 | 辞めたいナースへ

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看護師向いてないと思っている人に伝えたいこと

 

「看護師向いてない…」と悩んでいる人もいるかもしれませんね。

 

私も新人の頃は、業務をスムーズにこなせず、分からないことを聞いてばかりいて、プリセプターからきつい言葉をかけられたりもしました。

 

「まだ覚えてないの?」

 

「他の同期と比べても仕事が遅いんだけど」

 

看護師,向いてない

 

出来のいい方ではなかったので、先輩から怒られる度に、「あー私は本当に看護師に向いてないなぁ。」と思っていました。

 

大学病院の消化器外科の病棟で働いていたので、緊急入院も多くて常に病棟がバタバタしていて、先輩も忙しくしているので質問などもしづらい環境でした。

 

聞いたら聞いたでまだ覚えてないの!?と言われ、聞かなくても怒られる。

 

自分なりに頑張っていても認められない辛さを抱えながら、それでも必死になんとかついていきました。

 

夜勤に入るようになったのも他の同期より半年以上も遅かったと思います。

 

看護師2年目になって、徐々に仕事自体には慣れていきましたが、急性期病棟での仕事は私にとってかなり辛く、日勤でも20時や21時まで残業があり、休みの日でも研修や勉強会、看護研究のレポート三昧で、ゆっくり休む暇がありませんでした。

 

そのころの私は、過労や精神的ストレスなど、日に日に疲労がたまっていくのが自分でも分かりました。

 

休みの日でも病棟のことを考えては、何か忘れていることはなかっただろうかと不安になり、夜もなかなか寝付けませんでした。

 

そんな中、だんだんと体調が悪くなっていき、唯一の幸せだった“食べること”さえもできなくなってしまいました。

 

食欲がほとんどなくなり、食べても「美味しい」はおろか、味すら感じることができず、不眠状態も続いていました。

 

体重は短期間で一気に減っていき、それでも休んではいけない!という思いから「仕事に行かなくちゃ!」と必死に自分を駆り立てていました。

 

するとある日、身体が泥のように重く感じ、ベッドから起き上がることができなくなりました。

 

私は病院に欠勤の連絡を入れ、心療内科を受診することにしました。

 

医師の診断は、

 

「軽いうつかもしれませんね。」

 

目の前が真っ暗になりました・・・

 

 

看護師向いてない…と思う日々

 

しばらく病院を休職することになったものの、社会と切り離された自分が情けなくやりきれなく、それからの毎日は地獄のような日々でした。

 

将来のことが不安で、1か月目は仕事のことばかり考えていて、私はもう新人にも追い抜かされていくという焦りばかりが頭にあり、早く復帰しなくちゃいけないとばかり思っていました。

 

見えない先のことに不安になるのは、うつ病特有の症状だと今なら分かるのですが、その時はそんなことを考える余裕なんてありませんでした。

 

看護師,向いてない

 

師長からは「そろそろ戻ってきたら?」と定期的に電話がありましたが、仕事についていけるか分からないし、周囲にもうつ病で休んでいたということを知られているため、どう思われるかが気がかりで同じ職場への復帰には抵抗がありました。

 

 

少しずつ行動を始めてみた

 

徐々に病状が良くなり始めた私は、転職サイトにいくつか登録をし、一番連絡が早かったコンサルタントと話をしてみることにしました。

 

担当になったのは私よりも5つほど年上の女性コンサルタント。

 

親身になって話を聞いてくれたからか、コンプレックスとなっていた「看護師向いてない」と感じている悩みについても話をすることができました。

 

数日にわたってコンサルタントの方と話をしていくうちに「急性期を離れるという選択もあるのではないか?」と思うようになりました。

 

当時の私には病棟で働きたいという思いはありましたが、一方で、急性期病棟に戻ってもう一度頑張れるだろうか?忙しいストレスのある日々に戻ってうつが再発したりしないだろうか?という不安が大きかったからです。

 

そんな中、コンサルタントの方から「看護師が向いてないのではなく、環境が合っていない可能性もあるのでは?一度、急性期から離れて回復期リハビリテーション病院など別の環境を探してみてもいいのでは?」と、提案を受けました。

 

実際に面接と見学をして、自分でも急性期より落ち着いている回復期の方が向いてるかもしれないと思い、回復期リハビリテーション病院への転職を決めました。

 

転職してみると、今までより残業も少なく、急性期ほど業務に追われることもありません。

 

また、休みも増えたので、以前と比べると体力的にも精神的にも余裕をもって働くことができるようになり、少しずつ看護師としての自信を取り戻していきました。

 

コンサルタントの方が言っていた「看護師に向いていないのではなく、職場環境が合わないだけ」という言葉を身に染みて実感することになったのです。

 

 

「看護師向いていない…」と思っても大丈夫

 

それから私は約3年半、回復期リハビリテーション病院で働き、結婚後に退職しました。

 

現在は、これまでの看護師の経験を活かして、転職コンサルタントとして看護師をサポートする立場にいます。

 

毎日、看護師からの相談を受けている中で、本当に「看護師に向いてない」と悩んでいる人が多いことに驚かされます。

 

当時の私と同じように、向いてないのではなくて、職場が合っていないだけということもよくあります。

 

自分の適性に合っている環境で、自分に合った働き方をすれば、無理なく看護師を続けられることがほとんどです。

 

看護師が向いてないと思うのは、自分の適性が良く分からなかったり、自分に合った働き方ができていないのかもしれません。

 

向いてないと悩んでいる人は、コンサルタントから話を聞くというのも一つの方法です。

 

どんな人がどんな職場に転職をしてうまくいっているのか、など様々な事例を知っていますから、客観的なアドバイスを受けることができます。

 

以前の私のように苦しんでいる看護師の方の一助になることを願って・・・

 

 

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