第二新卒の看護師として「大学病院」へ転職するメリット・デメリット
看護師として経験が3年未満の場合には、第二新卒という採用枠での転職活動が必要となります。
そんな第二新卒の看護師として、大学病院への転職を考えているという人もいるかもしれませんね。
ここでは、第二新卒の看護師が大学病院へ転職できるのかや、大学病院で働くメリット・デメリットについてまとめてみました。
転職するにあたって、メリットになるなることだけではなく、必ずデメリットになることも理解した上で転職することがギャップの少ない転職につなげられますよ。
大学病院は中途採用をしているの?
まず、そもそも大学病院では、看護師の中途採用を行っているかどうかということですが、大学病院では新卒採用だけをしているのではありません。
多くの病院が規模の大きい大規模病院が中心になるため、中途採用の看護師を採用していることもほとんどです。
ただ、大学病院によっては、経験の浅い即戦力とならない第二新卒の看護師は受け入れていなかったり、時期によっては採用をストップしているといった場合もあります。
特に、次年度の新卒看護師の採用目途が立っているといった場合には、一時的に中途の看護師を採用していないこともあるので気を付ける必要があります。
また、民間病院であれば、入職時期などの採用時期も働く看護師の都合に合わせて働けることがほとんどですが、大学病院では、4月入職しか受け入れていないといった場合もあります。
大学病院への転職を考えているのであれば、できるだけ早い時期から病院の採用情報について情報を集めておくということがポイントになりますね。
第二新卒の看護師として大学病院で働くメリットって?
では、まだ経験の浅い第二新卒の看護師が大学病院で働くメリットはどんなところがあるのでしょうか?
教育体制が充実している
多くの病院では、毎年大量の新卒看護師を採用していることも多いので、看護師に対しての教育体制が充実しています。
ただし、中途入職の看護師に対しての教育体制においては、大学病院によりけりで異なります。
手厚い教育体制のもとに指導を受けられるところもあれば、そうではないところもあるので事前に調べる必要がありますよ。
休みが多く給料が高い大学病院も多い
大学病院によっては、年間休日が125日以上あるところや、賞与が4〜5か月出るような大学病院も一部であります。
休日を増やしたり、給料アップを実現させたい人にとっては選択肢の一つとして考えられます。
最先端の医療と様々な症例が見れて勉強になる
大学病院によっては、全国的にも有名で特殊な症例を扱っていることもあります。
もともとが研究するための機関であるため、看護師として働いていれば、最先端な医療を学べて非常に勉強になることも多いです。
第二新卒の看護師が大学病院で働くデメリットは?
逆に、デメリットについては何かあるのでしょうか?
看護研究、研修や病棟勉強会、院外研修などが盛んで忙しい
大学病院で働く看護師には、必ずといって看護研究がいずれ回ってきます。
もともとが研究機関としての位置づけであるため看護研究を避けて通ることはできませんが、これが嫌で辞めたいという大学病院の看護師も実は多いです。
現場での仕事にプラスアルファで自分に時間を削って研究をしなければいけない為、研究のある時期はプライベートな時間が取れないこともあるでしょう。
また、教育体制も非常に充実ひていることから、研修や勉強会なども頻繁に行われていることも多いです。
現場でも実務以外での負担があるということは、あらかじめ覚悟しておいた方がいいかもしれませんね。
看護師としてできる仕事が限られる部分がある
大学病院によっては、採血や静脈注射に関しては、看護師が行わずに研修医が行っているところも多いです。
看護師が本来の看護業務に専念でいるというメリットはあるものの、できる範囲が限られるという部分ではスキルが衰えたりスキルアップができないこともあるので注意が必要です。
配属希望が通らないことも多い
規模が大きい大学病院は、中途採用の看護師であっても配属希望が通らない場合が多いです。
面接の時点で希望は聞いてはくれるものの、人数が多いだけになかなか個人の希望をすべて叶えてもらうというわけにはいきません。
どうしても、〇〇科でしか働くことしか考えていないといった場合には、転職サイトのコンサルタントを挟んでサポートを受けるほうがより安心です。
大学病院への転職が初めての看護師へ
これまで、大学病院以外で働いてきた看護師にとっては、ギャップのないようにしっかりと上記デメリットについても理解しておくようにしましょう。
大学病院の看護師は、採血や注射は研修医がやるからといって看護師の仕事が楽ということではありません。
配属された病棟によっては、非常に忙しく残業も多いところもあります。
転職するにあたっては、できるだけ事前に内部情報を調べた上での転職が必要ですよ。
別の大学病院への転職を考えている看護師へ
今、大学病院で働いているけれど、別の大学病院への転職を考えているという人もいるかもしれませんね。
大学病院によってカラーは違うので、今働いている自分の病院と比べて、雰囲気や条件などでどういった違いがあるかといったことをあらかじめ調べておくことでギャップの少ない転職ができるはずですよ。
大学病院の中途採用の募集状況を調べよう!
あなたが気になっている大学病院があるのであれば、まずは転職サイトのコンサルタントから最新の大学病院の第二新卒の募集状況を教えてもらったり、職場の内部情報をもらうようにしましょう。
大学病院でも様々なところがあり、
- 全国的に有名な大学病院だけど赤字経営が続いている・・・
- 看護師の離職率が異常に高い・・・
- 新卒看護師を大量採用しては大量に辞めるところ・・・
こうしたところもあります。
配属先によっても大きく働きやすさが異なるのが大学病院なので、事前の情報収集は必須ですよ。
大学病院の求人を扱う転職サイトでコンサルタントから情報をもらう
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