中堅看護師のバーンアウト【※実態や対処の仕方】
あまりに仕事で毎日が忙しく、休む暇もない状態が続いていると、看護師の中には、バーンアウト(燃え尽き症候群)に陥ってしまう人がいます。
どんなに熱心に働いていた人でも、ある日突然、何かの糸が切れてしまったかのうようにやる気や意欲を全く失ってしまうことがあります。
俗にゆう、バーンアウトシンドローム(燃え尽き症候群)は本当に恐ろしい病の一つで、一種の反応性うつ病の一つだとも説明されています。
どういう状態の時に起こりやすいのかというと、過度の緊張とストレスが重なって、それが続いた時に起きてしまいます。
特に、看護師の中でもその傾向は看護師歴が3年目〜10年目の最も働き盛りである中堅看護師にもよく起こることでもあります。
中堅看護師だからこそ抱える様々なストレスが、あなたの心と身体を気づかないうちに蝕んでしまっているのです。
- 人手不足でギリギリの人数で毎日病棟を回している状態の職場
- 残業はあるものの、そのほとんどの残業代がカットされてしまい不満がたまる
- リーダー業務や委員会、後輩たちの指導のストレスが大きい
- 医師と他のメンバーとの板挟み状態でいつも逃げ場がない
- 教えても辞めていき、定着しない新人看護師の多さ
- スタッフの退職が相次ぎ残されたメンバーが疲弊していくばかり
このような状況下に置かれたことで、ストレスが積み重なっていってしまうことがあります。
中堅看護師のストレス=マンパワー不足による負担の増加+まとめる役割の責任感 からきていることがほとんどです。
医療現場では、求められることが多くなる一方で、なかなか看護師の職場環境が良くならない現実もあり、その中で中堅看護師は病棟の戦力となって働き続けなければいけません。
病棟全体をまとめる役割を担っていることも、責任感となって大きな負担となってしまうこともあるほどです。
でも、バーンアウトになってしまう前に辞めるという選択肢があったにも関わらず、中堅看護師は自分の役割を果たすための責任感から無理に身体を押して頑張りすぎてしまうことがあるのです。
何かしら身体の影響が出たら危険信号
普段の自分とは違う何かしらの異変に気付いた時には要注意です。
- 疲れているのに眠れない不眠の症状があったり
- 休みの日にもぼーっとしてほとんど何もやる気が起きない
- このところ食欲がわかないので、あまり食べていない
- 動悸や息切れがすることが増えた
- キリキリと胃が痛むことがある
こうした症状がある時には、あなたがの身体が悲鳴を上げている状態かもしれません。
できるだけ早いうちに休むという選択肢を取るようにしてあげましょう。
辞めてもどこも一緒とは限らない
それなりに働いてきた中堅看護師の場合、退職という考えが頭に浮かんでも、結局はどこの病院でも同じような状況だと思って辞めない看護師もいるかもしれませんね。
でも、実際に探してもいないうちにそのように決めつけてしまうのはもったいないですよ。
病院によって看護師の人数がしっかり確保できているようなところもあるので、あなたが潰れてしまう前に職場を変えてみるといった対処をしてみませんか?
もっと自分が楽に働けて負担が少なくてすむように、少なくとも看護師の体制が整っているところで働いたり、夜勤を辞めて日勤だけでもう少し気楽に働けるようなところで働いてみるのもいいかもしれません。
年間休日を今よりも多い職場で働くだけでも、随分と身体への負担も少なくなりますよ。
どちらにしても、バーンアウトで動けなくなってしまう前の早めの対処が必要ということです。
辞めてもどこも一緒ということは決してないので、あなた自身が疲弊せずに続けられるところを早い段階で探しましょう。
転職サイトを利用したことはありますか?
転職サイトを使って転職すると、自分の希望していないところへ強引に入れられると聞いたことがあって利用したくないという人もいるかもしれませんね。
私も過去の転職で、強引な紹介を受けた経験があります。
ただ、転職サイトによってはこちらの意志を最後まで尊重してくれるところもあるので、使い方によってはメリットの方が大きくなります。
バーンアウトしそうなくらいにきつい仕事なら、できるだけ早めに職場を見直してみる必要がありますよ。
コンサルタントに相談すれば、数ある求人の中からあなたに合ったところをピックアップしてもらえます。
私が本当に使って良かったところだけまとめています。
関連ページ
- 中堅看護師の異動の実態
- 中堅看護師で異動を命じられてしまった!全く経験のない部署への移動は、中堅看護師にとってもストレスは大きいです。中堅看護師の異動の実態とストレスの対処法についてまとめています。
- 求められるものが多すぎ
- 中堅看護師は求められるものが多すぎます。上からも下からも板ばさみになりやすい中堅看護師は、期待に応えようと無理をしすぎてしまうことがあります。中堅看護師の負担軽減するためには、業務負担を軽くしてもらうか、部署異動か辞めるかしかありません。
- 新人看護師の指導に疲れた
- 今時の新人看護師の指導に疲れてしまった…。中堅看護師が抱える悩みは大きいです。昔と今では、新人看護師の扱い方も異なってきています。辞めないように優しく教えることが本当に良いのか!?